はじめに
- 本稿は、宮城県仙台市の中心市街地を中心として、気になる土地や建物の状況をリポートするものであります。
- 新築分譲マンションは、省いている点をご容赦ください。
青葉通
仙台駅西口駅前周辺
概要
- ケヤキ並木がひたすら続いていく様は、一つの仙台市らしさを物語る光景です。
- 新緑期と紅葉期におけるそれぞれの異なる趣もまた風情というものでしょうか。
さて、このエリアは、仙台駅の玄関口であると同時に、仙台市の顔ともなるため、今後の動向は重要になります。
2024年3月時点の写真になりますが、
- 旧さくら野百貨店仙台店
- 青葉通
- 旧複合商業施設EDENおよび時間貸駐車場 (オリックス不動産所有地)
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青葉通駅前エリアの取組、アーバンネット仙台中央ビル、さくらの百貨店仙台店跡地 ((仮称) さくら野百貨店跡地開発計画):
転換点を迎えている仙台市のまちづくりと再開発事業 (ホップ、ステップ、ジャーンプ)
旧さくら野百貨店仙台店
- 登記簿を見ないと何ともですが、地権者交渉は終わったとの話があり、事業者への土地所有権移転に関する問題はクリアしている (される) ものと思われます。
- 引き続き設計に関する仙台市との協議や、次のステップとして既存建物の解体工事への着手が必要になってきますが、仙台市としては2024年春頃から事業者が解体工事を行うとの話があったようです。
(仮称) 中央一丁目10番地区
- 複合商業施設 EDENと隣画地の貸駐車場 (時にイベント会場) との一体開発を含めて、土地所有者であるオリックス不動産がどのような動きをするのかに注目が集まります。
- 仙台市としては、当然に、青葉通まちづくりビジョンと一体化した再開発計画でなければ認可しないようにおいしい話しを含めて誘導するものと考えられますが、同所有者がどのような駆け引きをしてくるのか見ものです。
- 好きな横丁の一つであるEDENには、良くお世話になったものですが、個人的には、クロスホテルブランドをお願いしたいところです。
青葉通
目立った動きとしては、定期的な協議会やワーキンググループ、トークイベントの開催や社会実験の実施 (2022年9月-10月) といったところでしょうか。(仮称) ロイヤルパークス仙台青葉
概要
仙台市における大規模かつ高級賃貸マンションである (仮称) ロイヤルパークス仙台青葉 につきまして | スムラボ (sumu-lab.com)- 配棟の簡単な漫画を作りました。
- 南棟、西棟、東棟のトリプル構成です。かなりかつかつな配棟ですが、建ぺい率は計算してみると54%でした。このエリアの上限は80%ですので、法令は当然ですがクリアしています。
- 気になるのは、駐車場です。周辺で月極を借りられたとしても数万は吹っ飛ぶので、どうせ数万払うならば敷地内で確保したいところです。寄宿舎部分はそれほど考慮する必要はないものと思いますが、高級賃貸住宅ブランドを名乗る以上は、共同住宅の用途部分に関しては希望者が確保できる設計をするのが当然と言えます。
- これに関しては、敷地東側のタワーパーキングが建設されています。出入り口については、敷地北側に設けられる確率が高いと同時に、南側の青葉通りからも可能にする動線が組まれるかどうかが気になるところです。
現況
①②
③、④
⑤
⑥
(仮称) 一番町三丁目第一地区の再開発
転換点を迎えている仙台市のまちづくりと再開発事業 (ホップ、ステップ、ジャーンプ)【トミー】東二番丁通り
アーバンネット仙台中央ビル
- 仙台市が異様に推していると言いますか、数少ない街づくりに関する公表事項の中の一つである、せんだい都心再築プロジェクトを活用した事例になります。同プロジェクトの第1号物件であり、2023年11月に竣工し、2024年3月に開業しました。
- 現在のところ、この制度を活用した民間事業者で認可されているのは、5件ですが、その中で最も個人的な関心が高い事業です。建物仕様等については環境配慮や免震構造の採用など想像できる範疇ですが、用途に特徴があり、ナノテラスとの連携や、NTT東日本によるAI等の共同実証実験室が設けられています。
- テナントを見たところ、ファイナンシャル系、コンサル系、インダストリアル系、インフォマティックス系などが入居しているようでした。実に羨ましい限りです。
- 立地的には、個人的にあまり積極的には行かないエリアではありますが、オープンスペースやコワーキングスペースもあり、1階と2階は誰でも気軽に利活用できる雰囲気ではあります。
一番町三丁目七番地区の再開発
- いわゆる電力ビル周辺の再開発です。
- 事業の概略は、過去記事を見て頂きたいのですが、規模縮小とならないことを願うばかりです。
仙台市役所本庁舎の建て替え
- 新庁舎は、ずんぐりした角張ったツンツンとしたデザインであり、柔らかさと言いますか親しみやすさがないデザインで好きではないのですが、政令指定都市の行政的中枢です。
- 工程としては、現況写真のように高層棟は新庁舎完成まで残置され、その後に解体される予定です。
- 現在は、議事堂と噴水が解体されました。ちなみに、この噴水に関してはかなり個人的お気に入りであったため、移設をして残して欲しかったのですが、誠に残念ながら解体されますので、このことに憤慨しております。
定禅寺通 / 勾当台公園周辺
寺院建設予定地
- 報道機関のアナウンスがありましたが、個人的には寺院だろうがなんだろうが、この超一等地を数十年も眠らせておきたくないことの方にプライオリティがありますので、特にどうのこうのという意見はありません。
- それにしても、宗教活動に直接関連した用途ではなかったため、おそらく課税はされていたものと思われますが、十年程度も寝かすことができる財力に関心をさせられます。
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勾当台・定禅寺通エリアビジョン (変わりゆく仙台市における都市計画の続報)【トミー】 | スムラボ (sumu-lab.com)
いわゆる、黒ビル
- テナントで入っている三井不動産の偉い方と話したときは、本ビル、すなわち仙台第一生命ビルディングの将来は分からないと伺っていたところです。
- 正式に建て替えが決まり、仙台市との連携協定も結ばれました。
- 新ビルは、既存建物よりもセットバックが大きくなり、建築面積は減るようです。
- また、イメージパースのとおり、黒ビルから白ビルに生まれ変わります。
新、白ビルのイメージ
都市再生整備計画 (仙台勾当台地区)
- 令和6年3月に同計画が策定されました。
- 今後は、基幹事業として、インフラ系では道路や歩道の改築や、各種交流センターの設置、および勾当台公園、電線地中化、雨水貯留槽などが整備されます。その他は、社会実験やまちづくり推進事業が提携事業として掲げられています。
広瀬通
ウッドライズ仙台
- こちらもせんだい都心再築プロジェクトで注目をしていた事業です。
- 本物件より南側にある肴町公園は、まちなかウォーカブル事業における基幹事業として指定されており、今後、滞在型環境整備として社会実験や公園整備が計画されています。
- 本公園から北側への動線に考えをおよぼすとき、タワーマンションがあるため、本物件は見えにくいのですが、それでも建物南側の意匠性にはもう少し力を入れて欲しかったという思いはあります。
泉パークタウン等 (仙台市北部圏に属し、およそ50年以上にわたり、今もなお開発が続いている国内最大級のニュータウン)【トミー】
その他
(仮称) イオンモール仙台雨宮
駐車場台数は、約1,300台!!!おわりに
- 本稿以外にも本市中心市街地等における再開発に関する情報は、報道されていますが、個人的には期待感が高いものを選定したつもりでいます。
- 仙台市には、市が直接に関わるプロジェクト以外にも、幅広くまちづくりに関する情報を積極的に配信して頂きたいものです。
お知らせ
- 仙台市の販売中の新築分譲マンション | トミーのオミックス的解析 (tommy1031.com) ですが、やっとほぼほぼの必要事項の記入が終わったところになります。
- あとは、定期的に更新するというやる気を継続したいと思います。
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