はじめに

• 住友不動産による、シティタワー青葉通一番町 の広告が開始されました。
• 現時点においては、明らかになっている情報は少ないため、速報版として簡易的にお伝えしようと思いましたが、本物件は、後記のとおり、”立地と周辺環境”に重点が置かれているものと考えられます。したがって、これを機会に仙台市の主たる特徴となっている、「(特定) 都市再生緊急整備地域」、および「伊達政宗公」についても補足し、レビューをお届けします。

物件概要

• 所在地：宮城県仙台市青葉区国分町一丁目5-2、他 (地番)
• 総戸数：158戸 (非分譲住戸3戸を含)
• 専有面積：55.86m2～121.99m2 (2LD・K～3LD・K)
• 完成年月：2023年12月下旬予定
• 入居（引渡）予定日：2024年5月下旬予定
• 敷地面積：2,042.14m2
• 建築面積：968.28m2
• 建ぺい率上限：80% (角地緩和適用による割増あり)
• 建築延床面積：15,235.15m2
• 容積率上限：500% (前面道路幅員による制限及び総合設計制度適用による割増あり)
• 規模、構造：鉄筋コンクリート造、地上24階建、地下1階
• 用途地域：商業
• 駐車場：84台 (タワーパーキング54台、横行昇降式30台）、他に来客用駐車場1台、荷捌用駐車場1台
• 自転車置場：158台スライド式37台、2段式 (下段スライド式) 121台 (上段43台、下段78台)
• バイク置場：2台
• ミニバイク置場：7台
• 分譲後の権利形態：建物は区分所有権、土地は共有
• 高齢者、障がい者等が利用しやすい建築物の整備に関する条例 (仙台市ひとにやさしいまちづくり条例) に適合
• 売主：住友不動産株式会社
• 施工会社：株式会社大林組東北支店
• 管理会社：住友不動産建物サービス株式会社

立地および周辺環境等

主要アクセス

(公式ウェブサイトより引用)

• 詳細な紹介は、後記のコンセプトの項を参照下さい。

建物

• 免震構造

(公式ウェブサイトより引用)

その他の情報

• 販売スケジュール

本物件のコンセプト

• 本物件は、建物や設備仕様のスペックをそれなりに高いグレードに仕上げてくると予想されますが、これらよりも立地や周辺環境の良さを推しとしているものと考えられます。
• このことは、物件のコンセプトが、「中心であり、原点」と示されていることから、推察し得ることができます。

中心

日常生活 (衣食住) に関わる中心

(公式ウェブサイトより引用)

• この点については、言わずもがなの事になります。中心部であるがゆえの最高の立地です。
• 幹線通りから入っていますので、土日祝日でも昼間は人通りが多くなく、中心部の割には穏やかな環境です。

イベントの中心

(公式ウェブサイトより引用)

• 小生が仙台市に住みついている理由の一つに、ユニークなイベントの多さが挙げられます。特に、定禅寺ストリートジャズフェスティバルがお気に入りです。

定禅寺ストリートジャズフェスティバル

(定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会より、許可を得て引用)

(定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会より、許可を得て引用)

(定禅寺ストリートジャズフェスティバル協会より、許可を得て引用)

SENDAI 光のページェント

(旅東北、東北観光推進機構より、許可を得て引用)

仙台七夕まつり

(仙台七夕まつり協賛会より、許可を得て引用)

(仙台七夕まつり協賛会より、許可を得て引用)

(仙台七夕まつり協賛会より、許可を得て引用)

都市再生の中心

(公式ウェブサイトより引用)

(特定) 都市再生緊急整備地域

• 前稿において、仙台のまちづくりに関する政策や施策、代表的な再開発事業について触れましたので、この流れで「 (特定) 都市再生緊急整備地域」を紹介します。
• (特定) 都市再生緊急整備地域は、その名のとおりですが、緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として、政令で指定されている地域であり、令和3年9月1日時点で51地域が指定されています。さらに、その中から特に都市の国際競争力の強化に有効な地域として15地域が、特定都市再生緊急整備地域に指定されています。

(内閣官房、内閣府より引用)

• したがって、(特定) 都市再生緊急整備地域は、国が指定する地域になります。
• 主な特徴は、民間の活力を中心とした都市再生に関する施策であり、土地利用規制の緩和、事業認可等の手続期間の短縮、民間プロジェクトに対する金融支援、税制措置などを受けるための国土交通大臣の認定等の特別な措置が受けることができます。
• 同時に、国、民間だけではなく、この施策を推進する地方公共団体等も加わることになるため、まさに一体感のある施策と言うことができます。

本市における指定状況

( 仙台市公式ウェブサイトより引用)

• 仙台都心地域としての指定面積は、186haという大規模であり、都市開発事業として12のプロジェクト、公共施設整備として13のプロジェクトが予定 or 進行中 or 完了しています。
• 当該地域は、都市再生緊急整備地域に指定されており、予定および進行中の事業は、中央南地区、(仮称) NTT仙台中央ビル建替計画、(仮称) 一番町三丁目第一地区、(仮称) ヨドバシ一体開発、(仮称) 中央一丁目10番地区、
• 公共施設等では、青葉通再整備、仙台駅西口駅前広場再整備、定禅寺通再整備、勾当台公園再整備、市役所本庁舎建替え、無電柱化事業 (東八番丁小田原、青葉山線) などがあります。

原点

• 原点の定義：

(公式ウェブサイトより引用)

仙台城

• 城下町には、必ずしも城があるとは限りませんが、本市の場合は、仙台城 (青葉城) が拠点になります。

シティタワー青葉通一番町の建設予定地周辺から仙台城 (青葉城) を望む

• 話の舞台は、江戸時代に戻ります。
• 初代の仙台藩主である伊達政宗公が、1600年 (慶長5年) に縄張り始めを開始し、築城が行われたとされています。この地の標高は、約130mとなっており、北側と東側には断崖、南側は渓谷があり、また山城ですので、西側には山林が広がっています。

仙台城の東側の崖 (左上) 、および南側の渓谷と西側の山林 (右下)

仙台城址

(仙台市公式ウェブサイトより引用)

• 重なる地震や雷火などの天災により、城は消失していますが、石垣は修復工事が行われており、多様な石材の加工や積み方を見ることができます。また、大手門隅櫓 (脇櫓) についても復元されており、その姿を見る事ができます。

伊達政宗公は、仙台城から何を思い描いたのか?

(旅東北、東北観光推進機構より、許可を得て引用)

( 仙台城址から東に眺めた様子、googleより引用)

瑞鳳殿

• 仙台城址の近く (青葉区霊屋下) には、伊達家3藩主の霊屋 (瑞鳳殿、感仙殿、善応殿) 、妙雲界廟 (9代および11代藩主の墓所)、弔魂碑などがあり、こちらも当市における観光名所の一つになっています。

(旅東北、東北観光推進機構より、許可を得て引用)

おわりに

• 本市の物件は、物件の特徴を分かりやすくイメージさせる等の理由によるものと思われますが、”仙台“を頻用する傾向にあります。しかしながら、本物件は、”仙台”を用いず、「青葉通」と「一番町」のパワーワードを同時に用いており、これらのことが、本物件に対する住友不動産の自信の表れと言えるかもしれません。
• 引渡予定時期が、2024年4月と期間が長くあります。本物件も購入の候補対象の一つとしている小生にとっては、プランニングが難しいですが、他物件との情報も照らし合わせながら、最善の戦略を練っていきたいと思っているところであります。

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[スムラボ編集部より] 本ブログ記事の情報は投稿日時点のものです。現在の販売情報はLifull Homesをご参照下さい。

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