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目次
はじめに
- 福島県において、分譲マンションが関わる再開発事業の紹介は、2例目になります。
- 初回の記事 は、福島市に属する福島駅東口における、再々開発事業を取り上げました。
- 本稿では、福島県において、2番目に多い人口 (約33万人) を有する、郡山市を選定しました。
- 特筆すべきは、郡山駅西口における郡山駅前一丁目の再開発事業になります。
事業の概要
- 大きくは、「郡山駅前一丁目第一地区第一種市街地再開発事業」、および「郡山駅前一丁目第二地区第一種市街地再開発事業」に分かれます。
- 本来は、二地区の一体型事業が、予定されていました。しかしながら、後記のとおり、第二地区の事業は、一時休止をされていました。そして、近年になり、少しずつ動きが出始めてきた為、今回の記事化と相成りました。
- それぞれのおおよその事業範囲は、下図のとおりになります。
郡山駅前一丁目第一地区第一種市街地再開発事業
事業内容
- 第二地区にあった病院 (寿泉堂綜合病院) の建替
- 事業主:郡山駅前一丁目第一地区市街地再開発組合
事業地の主な概要
- 所在地:郡山市駅前一丁目1番17号 (住居表示)
- 施行区域面積:約50,000m2
- 敷地面積:4,204.58m2
- 建築面積:約2,072m2 (建ぺい率:約49%)
- 延床面積:29,325.21m2 (容積対象面積 25,836.72m2) (容積率:約697%)
- 空地率:約51%
建物の主な概要
フロンティアタワー郡山 (複合ビル)
- 用途: 綜合病院 (地下1階から地上11階)、分譲マンション (12~24階)、店舗 (1階)
- 階数:地上24階、地下1階、塔屋1階
- 構造:鉄筋コンクリート造 (一部鉄骨造)
- 最高高さ:94.99m
- 施工会社:株式会社フジタ
- 竣工日:2010年10月
シティタワー郡山
- 総戸数:78戸 (販売戸数は、73戸)
- 専有面積:54.69m2 – 105.19m2 (1LD・K~4LD・K)
- 専有住戸: オール電化、南リビング、ハイサッシ、床暖房、等
- 主な附帯サービス等:寿泉堂綜合病院によるメディカルサポート、コミュニティラウンジ、居住者専用エレベーター
- 事業協力者:住友不動産
主な特徴
- 幹線沿い立地のため、本市外の方でも、新幹線から、“あぁー見た事あるぅー”と思われた方も多いのではないでしょうか。
- 総合病院と分譲マンションとの複合開発
- 公開空地 (ポケットパーク) : 北側と南側の2ヶ所に整備
- 高度利用地区の指定を受けた事により、容積率の緩和を実現
郡山駅前一丁目第二地区第一種市街地再開発事業
事業における時間的流れ
- 本来であれば、第一地区の建物竣工後である、2010年に事業化される予定でした。
- 残念ながら、それは、一時休止を余儀なくされます。その背景には、東日本大震災などの影響により、当初のデベロッパーが辞退したため、住宅部分における保留床の処分に目処がつかなくなったという事情があったようです。
- その後、2018年に野村不動産者が、事業協力者となる事が決定しました (プレスリリースは、2020年8月)。このことによる保留床の売却代金、さらには補助金も見込める段階になった事も加わり、事業化再出発の動きが、活発化しているものと考えられます。
事業計画の概要
- 施行者:公益財団法人、個人1名
- 所在地:郡山市駅前一丁目141-1、他
- 施行区域面積:約40,000m2
- 事業協力者:野村不動産 (2018年から)
- 今後の予定:旧病院の解体
- 完成予定:2024年
用途
- 最も気になる点ですが、現時点では、詳細に明らかにされていません。
- 当初の事業計画では、139戸のマンション、店舗、クリニック等からなる複合ビルを予定。
- 現段階では、健診センター (低層部)、住宅の構成が有力のようです。
- 建物規模や構造については、当初からの計画変更があるものと予想されますが、おおよそ20階、150戸程度の規模が想定されています。
おわりに
- 本稿は、郡山市の郡山駅西口周辺における、「郡山駅前一丁目第一地区第一種市街地再開発事業」、および「郡山駅前一丁目第二地区第一種市街地再開発事業」をまとめました。
- 第二地区の事業計画は、まもなく詳細に明らかになってくるものと思われます。
- 同時に、野村不動産の地方都市における、今後の再開発事業にも注視していきたいと思っているところであります。
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