目次
はじめに
こんにちはーひろしです!今回は「ザ・グレース翠町」のご紹介です。売主の両備ホールディングスは私が担当する広島県のお隣の岡山県に本社を置く企業で、5年前の2016年に広島地区のマンション事業に参入しました。広島進出第1号となる分譲マンション「グレース幟町タワー」が2018年4月に完成し、広島進出第2号として開発されたのがこちらの「ザ・グレース翠町」です。
マンションギャラリーと現地モデルルームに訪問して入手した情報をご紹介するとともに、項目別の評価と総合評価をさせていただきます。
※こちらに掲載している情報は2021年4月時点のものです。
物件概要
所在地:広島市南区翠三丁目1633番1(地番)交通:広島バス「東翠町」バス停徒歩約1分
総戸数:21戸
専有面積:84.39㎡~150.21㎡
間取り:3LDK+Wic~4LDK+2Wic+Sic+2s
価格:5,400万円台~15,000万円台
構造・規模:鉄筋コンクリート造・地上12階建
竣工:2021年1月建物完成済
駐車場:15台(機械式10台、屋内平面5台(EV対応2台))
自転車置場:42台
バイク置場:6台(大型3台、ミニバイク3台)
売主:両備ホールディングス株式会社
施工:鹿島建設株式会社 中国支店
管理:日本ハウズイング株式会社
掲示板:ザ・グレース翠町ってどうですか?
マンションギャラリー訪問
マンションギャラリーは、広島電鉄白島線 女学院前電停から徒歩2分の場所にあります。マンションギャラリー訪問時の流れは
- アンケート記入[10分]
- 紹介ムービー視聴[10分]
- マンションギャラリー内の紹介(模型や各種展示の説明)[15分]
- ギャラリー内モデルルームの紹介[15分]
- 商談[30分]
ムービーもギャラリーも写真撮影NGのため、ここではご紹介できませんが、全21戸の小規模マンションということもあり、比較的こじんまりとした内容でした。ギャラリー内には販売済みの物件である「グレース幟町タワー 」の模型も設置されていました。
ギャラリー内モデルルームの間取りは以下の1タイプです。間取りの細かな部分やキッチンの向きなどが「ザ・グレース翠町」のプランとは異なっていました。
仕上がりはとても豪華で一般的な分譲マンションの最上階プレミアム住戸並みの設備仕様でした。(天井カセット型エアコン、天井高2.7m、大理石調タイル貼りの玄関・廊下・バスルーム、ダブルボウルの洗面化粧台など)
詳細はこちらからVRで確認できます。
販売状況
竣工済み物件ですが、半分以上の部屋が残っているようでした。価格的には最も安い部屋で5400万円台と周辺物件と比べてもかなり強気な価格設定のため、完売まではしばらく時間がかかりそうです。※2021年4月時点の情報です。
現地モデルルーム訪問
現地の見学はマンションギャラリー訪問時に予約が必要なので、予約を取って別の日に現地モデルルームを訪問しました。現地モデルルームで見学できたのは、10階の以下の2つのタイプのお部屋でした。
現地モデルルームの間取り① 84SAタイプ 出典:公式HP
事前に107SBタイプのみが現地モデルルームになっているという説明を受けていたのですが、モデルルーム仕様になっていない84SAタイプも見学させてもらえました。マンションギャラリーのモデルルームに比べるとオプションは控えめで、実際の暮らしを想像しやすいものになっていました。
現地をみても、やはり玄関や水回りなどの標準設備グレードの高さを感じました。
それ以外にも照明などの電源スイッチの位置が低く、コンセントの位置が高いバリアフリー仕様だったり、壁の角に丸みをつけるコーナーR加工など随所に思いやりを感じる作りになっています。
項目別評価
ここからは各項目別に評価をしていきます。※あくまでブログ主の主観的な評価です立地
建物の周辺環境は以下の通りです。宣伝広告で文教地区を売りにしているだけあり、県内でトップクラスの偏差値を誇る広島大学附属中学校・高等学校が同じ町内にあり、周辺公立校も人気の高い学校ばかりです。
交通の便は、路面電車の電停までは徒歩8分と少し離れていますが、バス停までは徒歩2分で、昨年開通した都市循環線「まちのわループ」が利用できるので、日中は1時間に4便あり、八丁堀方面または広島駅方面へ20-30分ほどで移動できます。
まちのわループ左回り時刻表
まちのわループ右回り時刻表
これでは不便だという方は車を使えると良いのですが、全21戸に対して駐車場は15台のため、敷地内の駐車場に車を停められない可能性があります。
買い物の便は、コンビニと小さなスーパーは徒歩2分ほどの場所にあるため、食料品の調達などには困らないと思いますが、大型のショッピングセンターはイオンみゆき店まで徒歩8分と少し離れています。
地図で周辺環境を見た時は不便そうな立地だと感じましたが、現地周辺を散策した感じでは、大きな病院、大きな公園、ショッピングセンターが徒歩圏内にはあり、外食できるところもかなりあるので意外と利便性は高いと感じました。
建物規模・外観
全21戸、12階建てと建物規模は小さいですが、周辺は戸建て住宅と学校に囲まれているため、町内ではかなり目立つ建物になっています。周囲が開けていて4階建て程度の建物しかないため、5階以上の部屋なら眺望も期待できます。実際、現地モデルルームの10階の眺望はかなり見晴らしが良く、宇品の先まで見渡せるものでした。
間取り
間取り図は現地モデルルームの所に掲載したので省略します。1フロア2邸ですべて角住戸なため、全部屋に採光・通風があり、エアコンも設置できます。理想的な間取りになっているかと思います。
107SBタイプのベッドルームは柱の出っ張りが多く使いにくく見えますが、これはメニュープランで2LDKにしているためで、標準の4LDKプランであれば整った部屋の形をしています。
84SAタイプの方は田の字の間取りなので玄関からリビングが丸見えになる恐れがありますが、それ以外はあまり隙の無い間取りになっているかと思います。
ブランド
冒頭でもご紹介しましたが、売主は「両備ホールディングス」です。本社のある岡山を中心にマンション事業を展開しているため、有名デベロッパーとは言えませんが、両備グループはコンセプトとして「ミジュアリー」という、「ミドル」と「ラグジュアリー」を足した独自の言葉をかかげ、コストダウンによる価格競争をせず、ミドルクラス以上の所得層でラグジュアリーなライフスタイルを求めている顧客に向けて、高い品質でこだわりのある分譲住宅を展開しています。施工はスーパーゼネコンの鹿島建設、管理は受託実績業界トップクラスの日本ハウズイングでいずれも安心ですね。
共用設備
小規模マンションのため、目立った共用施設はありませんが、この規模でコンシェルジュサービスがあり内廊下仕様のマンションは広島では珍しいです。あとは、宅配ボックスが郵便受けと一体型でセンサーキーによる開錠ができ、配達通知をアプリやメールで知らせる機能があります。広島地区ではおそらく初採用の機種とのことでした。
設備・仕様
売主がコンセプトとしてかかげる「ミジュアリー」の通り、設備・仕様は見事です。通常の小規模マンションでは最上階とそれ以外で仕様のランクが分けられることが多いですが、「ザ・グレース翠町」では設備仕様のランクを2-7階、8-11階、12階の3つに分けていて、2-7階でも広島の並の分譲マンションよりは設備仕様のランクが高く、8-11階は通常のマンションのプレミアム住戸並の設備仕様です。
ディスポーザーがついていると尚良かったですが、コスト面で難しかったのでしょうか。
上記以外にも調理器具、床暖房、郵便受けなどがIOTに対応しており、アプリから遠隔操作したり通知を受けたりできるそうです。これは「グレース幟町タワー 」開発時点にはなかった設備で、最新の設備を導入しているそうです。
価格
マンションギャラリーでいただいた価格表の内容を以下に掲載します。平均坪単価は250万円でした。品質を重視するだけあり、周辺相場に比べて高めの設定になっているように感じます。設備グレードの高さは売却価格に反映しにくいのでリセールバリューは期待できないでしょう。
価格表
部屋番号 | タイプ | 専有面積(㎡) | 価格(万円) | 坪単価(万円) | 備考 |
1201 | 150PA | 150 | 15000 | 330 | |
1102 | 107SB | 107 | 8900 | 274 | |
1101 | 84SA | 84 | 6600 | 259 | |
1002 | 107SB | 107 | 8950 | 276 | MR |
1001 | 84SA | 84 | 6500 | 255 | |
802 | 107SB | 107 | 8400 | 259 | |
702 | 107EB | 107 | 8000 | 247 | |
602 | 107EB | 107 | 7900 | 244 | |
601 | 84EA | 84 | 6080 | 239 | |
502 | 107EB | 107 | 7750 | 239 | |
501 | 84EA | 84 | 5980 | 235 | |
401 | 84EA | 84 | 5800 | 228 | |
302 | 107EB | 107 | 7360 | 227 | |
301 | 84EA | 84 | 5600 | 220 | |
201 | 84EA | 84 | 5450 | 214 |
総合評価
良い点
ブランドの所でも触れましたが、広島地場のデベロッパーの多くは、価格を押さえてそれ相応の品質の物件を提供しているので、両備ホールディングスの「ミジュアリー」というコンセプトは他の中小デベロッパーとは明確に差別化でき、一定層の需要があると思います。住居の利用価値を重視し、多少価格が高くても質の高いマンションに住みたいという方にはぴったりの物件ではないかと思います。
翠町というアドレスは広島ではある種のブランドなので、地縁やこだわりのある方にも良い物件でしょう。
悪い点
価格の所で触れたとおり、設備仕様の高さは売却価格に反映されにくいです。住み替えや売却の可能性が高い方にはおすすめできません。資産価値よりも、永住志向で利用価値を重視する方におすすめのマンションです。立地的には利便性が高いとは言い難い部分もあるので、翠町というアドレスにこだわりが無ければおすすめできません。
さいごに
両備ホールディングスの広島進出第2号として開発された「ザ・グレース翠町」のご紹介でした。いかがでしたでしょうか。両備ホールディングスは、地場の岡山県では精力的に供給を行っているデベロッパーで、岡山駅の近くに大規模なタワーマンションを複数棟建てた実績もあるので、今後広島でもどんどんいい物件を供給してほしいです。同社が掲げる「ミジュアリー」というコンセプトにひろしは共感しており、とても魅力的に感じています。
今後も、毎月3回、10日・20日・30日に広島市内の新築分譲マンションのレビューを中心に投稿を続けていきますので、よろしければ引き続きご覧ください。
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ひろし
[スムラボ編集部より] 本ブログ記事の情報は投稿日時点のものです。現在の販売情報は物件公式サイトをご参照下さい。
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