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仙台市都市計画マスタープラン地域別構想
勾当台・定禅寺通エリアビジョン (変わりゆく仙台市における都市計画の続報)
青葉通、一番町周辺の都市計画
目次
- 1 はじめに
- 2 引用および参考資料
- 3 仙台市の現在
- 4 仙台市の過去と未来
- 4.1 都市計画、まちづくりの理念等 (地域政策)
- 4.2 都市計画およびまちづくりの施策等
- 4.2.1 仙台市総合計画
- 4.2.2 都市計画区域の整備、開発および保全 (仙台市において定めがあるもの)
- 4.2.3 都市開発
- 4.2.4 まちづくり (市民の参加度合いが特に強い事業)
- 5 おわりに
- 6 宣伝
はじめに
- ”まちづくり”は、”都市計画”よりも、「住民」との関わりがより強いものとされています。詳細は、後記に委ねますが、仙台市の ”まちづくり” は、単にパブリックコメントを求めるだけにとどまらず、市民参加型の会議やイベント、社会実験などを経ている事により、「市民の声」が大きく反映されています。
- 本稿は、本市の都市計画およびまちづくりの現在、および過去を含めた未来を紹介することにより、本市の特徴を再確認し、さらに都市計画およびまちづくりに関する地域政策や施策を知る事をとおして、一人でも多くの方が本市により強い関心を持てるように努めるものであります。
- なお、図表等は、丁寧に読む事で独自の解釈を持って欲しいという思いから、可能な限り解説や個人の感想を省いています。読みづらい箇所も散見されるものと危惧しますが、その際は引用資料等を参照して頂きたく存じます (不親切で申し訳ございません)。
- また、本稿は、新築分譲マンションに直接結びつかない記事である事と、可能な限り整理をして紹介したつもりですが、都市計画を中心とした内容ですので、かなりの内容量となってしまう事は避けられませんので、これらの点を申し添えさせて頂きます。
引用および参考資料
上位計画
- 仙台市総合計画
- 基本計画 (今後10年間のまちづくりの指針) (2021-2030)
- 実施計画 (おおむね3年間の市の目標と事業) (2021-2024)
- 仙台市都市計画マスタープラン (2021-2030)
- 仙塩広域都市計画区域の整備、開発及び保全の方針
その他
- 仙台の都市計画 2019
- 各協議会ないしはワーキンググループ等によるもの
- 仙台市公式ウェブサイト
仙台市の現在
基本プロフィール
- 面積:786.30 km2
- 推計人口:1,088,786人 (令和元年5月) ← 平成元年4月に政令指定都市に移行 (全国で11番目)
- 地勢:面積の約6割が山林
- 仙台市5区
仙台市の魅力と強み
東北における中枢機能
Ⅰ、業務機能の集積- 東北地方では、圧倒的に事業所が多い
Ⅱ、広域交通ネットワーク
- マルチアクセス: 高速道路、空港、港、鉄道
世界的な研究施設
- 東北大学青葉山キャンパスにおける次世代放射光施設 (2023年稼働予定)
- (仮称) NTT仙台中央ビルも関与します (紹介記事)
豊かなみどりと恵まれた気候
- 2019年の緑被率は、78.4% (政令市3位)
- 年間の真冬日と真夏日の合計日数が少ない = 年間を通じて寒暖差の幅が少ない (政令市で圧倒的1位)
高い防災力
- 市街地は、高台に属し、地盤も強固
学都・仙台
- 特に専門学校の多さは、顕著であり、東北6県の学生が仙台市に集まりやすい環境にあります。
多彩な文化・観光・交流資源
- イベント: (紹介記事)
- プロスポーツの観客動員:
- 国際会議等:2018年の実績は118件、第3回国連防災世界会議、など多数
市民によるまちづくり活動の展開
- 都市再生推進法人によるエリアマネジメント (解説:まちづくりを参照)
- 公民連携によるリノベーションまちづくり (解説:まちづくりを参照)、など
仙台市の現状
人口動態
I、年齢階層別人口- 2055年頃から、100万人を下回る見込み
II、人口減少率の予測
- 東北や全国と比しても、減少率は低い傾向が予測されている
土地利用
I、都心- 都心は、業務施設と住宅の用途が多く、増加傾向は続いている
Ⅱ、泉中央、長町
- 泉中央と長町は、住宅が爆増
交通
- 平日の車利用の増加に歯止めがかかり、鉄道利用者が微増傾向
財政
都心の動向
- 築30年以上の建築物が61%、旧耐震基準 (1981年以前) が41%
- 新規オフィスビルは、近年になり、供給が少ない状態であったが、直近年では新規供給が今後の予定を含めて増えつつある (新仙台ビルディング、JR仙台イーストゲートビルなど)
- 平均空室率は、減少が続いており、需要ニーズ自体は高いものと予想される
- 住宅・共同住宅の増加率が高い一方で、商業系施設の増加率は、一部地域では増加が目立つが、100%を下回る地域もある
災害の発生予測
土地利用の考え方
- 土地利用方針図
市街地ゾーン
- 都心:仙台駅周辺
- 広域拠点:泉中央地区、長町地区
- 機能拠点:仙台塩釜港周辺地区 (国際経済流通拠点)、国際センター・川内・青葉山を含む青葉山周辺地区 (国際学術文化交流拠点)
- 都市軸:地下鉄沿線 (東西線、南北線)
- 鉄道沿線:JR等の鉄道駅
- 郊外居住地域
- 工業・流通・研究区域
集落・里山・田園ゾーン、交流再生区域
- 交流再生地域: 地域の歴史や文化、東日本大震災の記憶と経験を国内外に発信し、継承する
自然環境保全ゾーン
仙台市の過去と未来
- 前置きが長くなりましたが、いよいよ仙台の現在 (強み、特徴の紹介) から、過去を含めた未来 (都市計画に基づく都市開発や都市再生、まちづくり) に移ります。
- 再び焦らすことになりますが、具体的な政策や施策の前に、各上位計画の概念や目標等をおさえて欲しいと思います。
都市計画、まちづくりの理念等 (地域政策)
仙台市基本計画および実施計画 (総合計画)
理念、目指す都市の姿
仙台市都市計画マスタープラン
都市機能の集約イメージ
- 中心部一極集中から、2つの広域地区 (泉中央地区、長町地区) に都市機能を分散化を図る
都市づくりの視点の整理
選ばれる都市になるために基本とする都市構造
Ⅰ、働くⅡ、学ぶ
Ⅲ、暮らす
基本方針
- 魅力・活力のある都心の再構築
- 都市機能の集約と地域の特性を生かしたまちづくり
- 質の高い公共交通を中心とした交通体系の充実
- 杜の都の継承と安全・安心な都市環境の充実
- 魅力を生み出す協働まちづくりの推進
活動イメージ図
仙塩広域都市計画区域の整備、開発及び保全の方針
仙塩広域都市計画区域の範囲
将来都市構造
- 多核連携集約型都市構造: 都市機能を集積し、都市に活力の集約を図る
- 都市圏中心核:東北圏および本区域の中枢機能を担う仙台都心を指し、高次都市機能の一層の集積を図り、中心拠点の形成を策する
- 地域中心核:周辺各地域における主要駅周辺などを指し、地域の中心地区として総合的な役割を担う地区の形成を図る
- 産業拠点:インターチェンジ周辺などの産業立地に有利な地域を指し、港湾、空港などの産業交通拠点との連携の強化を図る
エリア別の将来像
- 中央部地域:東北圏の自立的発展を牽引する中枢都市圏として、世界的規模の国際交流や学術研究、産業、観光等の多様な都市機能の集積を生かした高次都市機能の充実
- 東部地域:特別名勝松島、鹽竈神社、多賀城跡等の歴史・文化資源、宮城県総合運動公園、県民の森等のスポーツ・レクリエーション資源を生かし、魅力ある国際観光拠点地域の形成
- 南部地域:仙台空港、仙台空港アクセス鉄道の利便性を生かし、地域産業、商業業務機能の集積した国際定期な臨空型産業の拠点地域の形成
- 北部地域:仙台北部注す工業団地群を中心に、工業・流通業務機能の集積を生かし、ものづくり産業を牽引する高度な産業拠点地域の形成
仙台市の都市計画 (2019)
主要用途の配置方針
都市計画およびまちづくりの施策等
- 本当にお待たせしました。それでは、過去を含めた未来の政策と施策に関して、事業名等を用いて紹介していきます。
仙台市総合計画
8つのチャレンジプロジェクト
※ 代表的な事業を独断と偏見で選定をしました。各事業内容を知りたい場合は、実施計画を参照ください。基準値や目標値についても、具体的に設定されています。杜と水の都プロジェクト
1-1. 青葉山エリア魅力創出- 青葉山公園整備事業、
- 広瀬川創生・清流保全事業、
- 仙台城跡整備推進事業
- 定禅寺通活性化推進事業、
- 都心部みどりの回廊づくり事業、
- 勾当台公園再整備事業、
- 西公園再整備事業
1-3. 杜の都の景観を彩るみどりのまちづくり
- 杜の都の風土を育む景観形成推進事業、
- 公園マネジメント事業、
- 街路樹マネジメント事業、
- 都市公園整備事業
- 海浜エリア活性化事業、
- 東部地域移転跡地利活用推進事業、
- ふるさとの杜再生プロジェクト、
- 海岸公園整備事業、
- せんだい・アート・ノード・プロジェクト
防災環境都市プロジェクト
2-1. 防災環境都市づくり推進- 成長産業振興事業、など
- 新型コロナウイルス感染拡大防止事業
- 津波避難広報体制強化事業、
- 災害時情報伝達体制強化事業、など
- 市民ニーズに対応した救急体制推進事業、 地域密着で取り組む火災の無いまちづくり事業、など
- 脱炭素都市づくり推進事業、など
- ごみ減量・リサイクル推進事業
- 新たな都市交通政策推進事業、
- 公共交通利用促進事業、
- 広域交通ネットワーク整備事業、など
心の伴走プロジェクト
略地域協働プロジェクト
4-1. 協働が生まれる基盤整備- 市民センター整備事業、
- コミュニティ・センター整備事業、
- 地域交通運行確保・運行支援事業、
- まち再生・まち育て活動支援事業、
- ストック活用型都市再生推進事業 (解説:まちづくりを参照)、など
- マンション等コミュニティ強化事業、
- 泉中央地区活性化事業、など
- 若者が活躍するまちづくり事業、など
- 宮城地区西部活性化事業、
- 生出地区活性化事業、
- 秋保地区活性化事業、
- 泉区西部活性化事業
笑顔咲く子どもプロジェクト
略ライフデザインプロジェクト
6-1. 多彩な学びと実践の環境づくり推進- 文化芸術によるまちの魅力づくり事業、
- 音楽ホール整備事業、
- ミュージアム連携事業、など
- 働く女性の活躍推進事業、
- 障害者就労支援体制整備事業、
- 高齢者社会参加・生きがいづくり促進事業、など
- ウェルビーイング産業振興事業、など
TOHOKU未来プロジェクト
7-1. ローカルイノベーション推進- 国家戦略特区推進事業、
- 経済産業政策推進事業、
- 成長産業振興事業、など
- 起業支援事業
- 地元企業成長促進事業、
- 中小企業経営基盤強化事業
- 農業生産基盤整備事業、
- 先端技術を活用した宮城地区の課題解決事業、など
- 東北観光推進事業、
- インバウンド推進事業、など
- まつり等開催支援事業
- 仙台観光魅力創出事業、など
- 西部地区観光振興事業、
- 秋保大滝・二口エリア等魅力向上事業、
- 秋保地区交流人口拡大事業
都心創生プロジェクト
8-1. 都心のビジネス環境向上- まちなか拠点整備事業、
- まちなか建替促進事業
- 定禅寺通活性化推進事業 (再掲)、
- 市役所本庁舎建替事業、
- 中心部商店街活性化促進事業、
- 音楽ホール整備事業 (再掲)、
- まちなかウォーカブル推進事業、
- まち再生・まち育て活動支援事業 (再掲)、
- ストック活用型都市再生推進事業 (再掲)、
- 勾当台公園再整備事業 (再掲)、
- 西公園再整備事業 (再掲)
市政運営
持続可能な都市基盤づくり推進
- 機能集約型都市づくり推進事業
- 地下鉄沿線まちづくり推進
公共施設経営推進
- 市役所本庁舎建替事業 (再掲)、
- 泉区役所建替事業、
- 下水道施設再構築事業、など
公共インフラ災害対策
- 無電柱化推進事業、
- 道路防災対策事業、
- 下水道浸水対策事業、
- 下水道地震対策事業、
- 水道施設災害対策事業、など
ガス事業民営化推進
- ガス事業民営化推進事業
人材育成機能・組織力強化
- 人材育成機能・組織力強化事業
デジタル化推進
- デジタル化推進事業
施策の一覧
- 前記チャレンジプロジェクトに該当する事業も多く含まれています。
- これらに含まれていない事業としては、分譲マンション管理等支援事業、仙台港周辺地区復興支援事業、鉄道駅周辺環境整備事業などがあります。
区の事業一覧
- チャレンジプロジェクト等を各区ごとに分類し、列記します。
青葉区
- 定禅寺通活性化推進事業、市役所本庁舎建替事業、中心部商店街活性化促進事業、商店街にぎわい創出・基盤整備支援事業、農地保全対策事業、西部地区観光振興事業、地域交通運行確保・運行支援事業、地下鉄沿線まちづくり推進事業、まちなかウォーカブル推進事業、勾当台公園再整備事業、西公園再整備事業、青葉区民まつり事業、西公園キャンドルライトファンタジー事業、ほたるの里づくり事業、仙台伝統ものづくり塾事業、仙台の昔を伝える紙芝居作り・上演事業、マンション等コミュニティ強化事業、青葉山公園整備事業、都市公園整備事業、など
宮城野区
- 仙台港周辺地区復興支援事業、ふるさとの杜再生プロジェクト、海岸公園整備事業、海浜エリア活性化事業、せんだい・アート・ノード・プロジェクト、商店街にぎわい創出・基盤整備支援事業、地下鉄沿線まちづくり推進事業、まちなかウォーカブル推進事業、都市公園整備事業、市民センター整備事業、震災の記憶伝承と命を守る防災学習事業、宮城野通・榴岡公園ふれあい魅力UP事業、下水道浸水対策事業、すずむしの里づくり事業、みやぎの・まつり、宮城野盆踊り普及事業、など
若林区
- ふるさとの杜再生プロジェクト、都市公園整備事業、広瀬川創生・清流保全事業、海岸公園整備事業、下水道浸水対策事業、若林区安全安心街づくり活動推進モデル地区事業、海浜エリア活性化事業、広瀬川灯ろう流し「光と水とコンサートの夕べ」、商店街にぎわい創出・基盤整備支援事業、地下鉄沿線まちづくり推進事業、わかばやし地学連携推進事業、若林まちみがき推進事業、若林区民ふるさとまつり、若林区合唱のつどい、わかばやし区春らんまん事業補助、など
太白区
- 地域安全対策事業、交通安全対策事業、地域防災力向上事業、地域交通運行確保・運行支援事業、地下鉄沿線まちづくり推進事業、下水道浸水対策事業、農地保全対策事業、西部地区観光振興事業、都市公園整備事業、秋保大滝・二口エリア等魅力向上事業、生出地区活性化事業、秋保地区活性化事業、秋保地区交流人口拡大事業、秋保ミュージアム環境整備支援事業、商店街にぎわい創出・基盤整備支援事業、「小さくても未来へつながる連携」促進事業、太白区民まつり、まつりだ秋保、元気もり森まもり隊
泉区
- 地域安全対策事業、交通安全対策事業、地域生活道路等整備事業、下水道浸水対策事業、商店街にぎわい創出・基盤整備支援事業、泉区役所建替事業、泉中央地区活性化事業、地下鉄沿線まちづくり推進事業、泉区民ふるさとまつり、いずみ朝市、西部地区観光振興事業、都市公園整備事業、泉区西部活性化事業、泉ヶ岳悠・遊フェスティバル、泉ヶ岳利活用推進、市民センター整備、コミュニティ・センター整備事業、児童館整備・運営事業、地域交通運行確保・運行支援事業、泉中央美化推進、いずみのふるさと学、青少年健全育成推進
都市計画区域の整備、開発および保全 (仙台市において定めがあるもの)
市街化区域および市街化調整区域
- 市街化区域:約18,010ha
- 市街化調整区域:約26,286ha
- (都市計画区域:約44,296ha)
都市再開発方針
地域地区
用途地域
- 第一種低層住居専用地域:約5,466ha
- 第二種低層住居専用地域:約5.9ha
- 第一種中高層住居専用地域:約734ha
- 第二種中高層住居専用地域:約1,569ha
- 第一種住居地域:約2,952ha
- 第二種住居地域:約2,509ha
- 準住居地域:約64ha
- 近隣商業地域:約973ha
- 商業地域:約937ha
- 準工業地域:約1,098ha
- 工業地域:約459ha
- 工業専用地域:約1,243ha
特別用途地区
高度地区
高度利用地区
都市再生特別地区
I、一番町三丁目南地区 (地区計画による制限あり)- 通称仙台ファーストタワー
- 事業者: 仙台一番町開発特定目的会社 (日本土地建物株式会社と日本橋興行株式会社) とみずほ銀行
- 施工期間: 平成17年9月から平成21年6月
- 面積: 約6,000ha
- 主たる用途: 事務所、店舗
II、中央一丁目広瀬通地区 (地区計画による制限あり)
- 事業者: 仙台中央開発特定目的会社と東京建物
- 施工期間: 平成20年5月から平成21年11月
- 面積: 約5,000ha
- 主たる用途: 事務所、店舗
- 特徴: 公共用歩廊、歩道状空地の確保
III、その他の進行中の事業は、NTT仙台中央ビル、(仮称) 一番町三丁目第一地区など
→ (紹介記事1)
→ (紹介記事2)
防火地域または準防火地域
景観地区
- 定禅寺通景観地区
- 宮城野通景観地区
- 青葉通景観地区
風致地区
- 八木山風致地区
- 愛宕山風致地区
- 霊屋風致地区
- 台の原風致地区、など全8地区
駐車場整備地区
- 駐車場整備地区:約330ha
臨港地区
- 仙台市塩釜港 (仙台港区) 臨港地区 (仙台市分) :約559ha
特別緑地保全地区
- 燕沢三丁目特別緑地保全地区
- 郷六特別緑地保全地区、など計4地区
促進区域
市街地再開発促進区域
- 民間による計画的な再開発の実施を促進するために定める地域
- 花京院一丁目地区
- 長町三丁目地区
被災市街地復興推進地域
- 大規模な災害を受けた市街地の緊急かつ健全な復興のために指定される
- 蒲生北部地区:約99.3ha
都市施設
- 交通施設:道路、都市高速道路、駐車場、自動車ターミナル
- 公共空地:公園 (410箇所)、緑地 (29箇所)、広場、墓園 (北山、葛岡、いずみ)
- 供給施設または処理施設:下水道 (南蒲生浄化センター、他)、ごみ焼却場 (松森、葛岡、今泉)
- 教育文化施設:体育館 (カメイアリーナ仙台、他1箇所)
- 市場、と畜場 (仙台中央卸売市場)
- 火葬場
地区計画
- 杜の都にふさわしいうるおいのある良好な市街地の形成
- 113地区
市街地開発事業
土地区画整理事業 (平成31年3月末時点)
- 施工済:112地区、5,154.5ha
- 施工中:4地区、225.6ha
- 仙台市蒲生北部被災市街地復興土地区画整理事業 (施行中)
- 六丁の目元町・六丁目土地区画整理事業 (施工中) → (紹介記事)
- あすと長町 (施工済)
新住宅市街地開発事業
- 鶴ケ谷地区
- 茂庭地区 → (紹介記事)
市街地再開発事業 (仙台の都市再開発)
- 事業完了位置図:
都市開発
せんだい都市交通プラン (2021年3月)
1) 目指す将来は、総合計画を参照2) 回遊を促す交通環境づくりの展開
3) 方針
I、質の高い都市交通の充実
- バスレーンの設置、PTPS (公共車両優先システム) の導入、バス待ち環境の整備、駅や車両等のバリアフリー化、地域交通と路線バス等をつなぐ交通結節点整備、等
- 公共交通を利用した都心の回遊の促進、都心部の駐車施設の適正な確保、コミュニティサイクルの利用促進、等
III、交通政策の推進
- MaaSの導入、新技術活用の検討 (自動運転等)、幹線道路の整備と機能確保、安全・安心なバリアフリー空間や道路空間の整備、等
4) 実施施策
方針1: 質の高い公共交通を中心とした都市交通の充実
1) 持続可能な公共交通ネットワークの構築
- 持続可能な路線バス・地域交通ネットワークの構築、フィーダーバスの利便性向上、等
- バス待ち環境の整備、既存鉄道の機能強化、公共交通の情報提供や案内誘導の改善、キャッシュレス決済の利活用の促進、駅・バス・地下鉄車両等のバリアフリー化、等
- 地域交通と路線バス等をつなぐ交通結節点整備、等
- モビリティ・マネジメント等 (せんだいスマート) の推進
方針2: 賑わい創出に向けた都心交通環境の再構築
1) 賑わいや回遊性の向上に資する交通環境づくり
- 賑わいや回遊性の向上に資する道路空間の創出、都心部における駐車施設の適正な確保、公共交通を利用した都心の回遊の促進。自転車利用環境の整備、コミュニティサイクルの利用促進
- 都心部における道路交通の安全性と円滑性の確保
方針3: 多様な都市活動を支える交通政策の推進
1) 新技術等を活用した交通システムの促進
- MaaS導入の検討、自動運転等新技術の活用の検討、環境負荷の低いバス車両の導入に向けた検討
- 主要な幹線道路の整備と機能確保、旅行者等が移動しやすい環境の整備
- バリアフリー空間や道路空間の整備、災害時における公共交通利用者への対策
仙台市みどりの基本計画 (2021-2030)
- 「百年の杜」将来像図
- 地域別の将来イメージ
- 基本方針
基本方針1:みどりと共生するまち
基本方針2:みどりで選ばれるまち
基本方針3:みどりを誇りとするまち
基本方針4:みどりとともに人が育つまち
基本方針5:みどりを大切にするまち
- グリーンインフラ (前掲)
広瀬川創生プラン (2015-2024)
- 事業目的:市民の主体的な参画を得ながら将来にわたって保全していくとともに、安全安心の豊かな川づくりを行い、広瀬川の新たな魅力の創出を図る
- 施策:流域の自然環境の保全、清流の保全、安全安心な川づくりに関する取組、広瀬川の水の有効な利活用、水辺空間を楽しめる取組み
まちづくり (市民の参加度合いが特に強い事業)
- 平成14年度により創設された都市計画の提案制度を積極的に利活用
歴史を今に伝える (H12-14年度)
- 事業目的:
→ 歴史的町名を道路の通称名として活用する事業計画、活用路線への標柱の設置、歴史的町名ハンドブックを発行
地下鉄東西線沿線まちづくり
- 方針 (代表的なものを選定)
- 大町西公園駅の例
- 青葉山駅の例
- 卸町駅の例
リノベーションまちづくり (ストック活用型都市再生推進) (再掲)
- 事業目的:
= 新たな賑わいの創出、魅力ある都市空間 (ウォーカブルなまちなか空間の形成を推進) の構築
- 主な実績:セミナーやシンポジウムの開催、コンテスト (決められたコンセプトに対する既存や新規ビジネスのプレゼンテーション) の実施
エリアマネジメント (再掲)
- 事業内容:活動エリア内で民地や公共空間を活用しながら、にぎわいづくり、住環境の維持、豊かな暮らしの向上などの多彩な活動を持続的に行う
都市再生推進法人
- 地域のまちづくりの新たな担い手として、行政の補完的機能を担いうる法人を指定し、市のまちづくりパートナーとして、連携し取組みを進めていく公的な位置付けが与えられた団体
- 実績:一般社団法人荒井タウンマネジメント
都市再生整備計画
- 都市の再生が必要な区域において、市町村が作成した公共施設の整備等に関する計画
- 仙台都心地区 (R3-R7)
- 荒井東地区 (H28-H37)
- (仮称) 国際センター駅周辺地区 (H25-H26)
- 長町周辺地区 (H21-H26)
など多数
都市再生まちづくり団体
- 認定を受けることにより、都市再生まちづくり団体が作成したエリアビジョンに基づく民間遊休不動産や公共空間等を活用した賑わいづくり、活動エリアの環境改善等の活動を担当課が中心となり支援される。さらに、本市のホームページや広報誌等でも取組みが紹介される。
各区のまちづくり (再掲)
略防災環境都市づくり
事業内容:- インフラやエネルギー供給の防災性を高める「まちづくり」の推進
- 多様な市民が地域で防災を支える「ひとづくり」の推進
- 震災の経験と教訓を国内外に発信し、防災文化に貢献
- 主な実績:ウェブサイトによる情報発信 (https://sendai-resilience.jp/)、仙台防災未来フォーラム、第3回国連防災世界会議、震災復興メモリアル事業 (せんだい3.11メモリアル交流館、震災遺構仙台市立荒浜小学校)、等
せんだいエネルギーまちづくり (公共施設断熱実証実験)
- 事業目的:持続可能な公共施設を実現するため、建物の低炭素化に大きく寄与する「断熱」の必要性を広く普及する
- 公共施設の断熱基準を確立 → より快適に過ごすことができる公共施設を目指す
- 主な実績:小学校における異なる断熱工事が、光熱費や快適性 (温度、湿度、CO2濃度) におよぼす影響に関する実証実験の実施
まちなかウォーカブル推進事業 (都市再生整備計画)
I、定禅寺通空間再構成
- 主な実績:社会実験
- 冬期における屋外での飲食コンテンツの可能性を検証するため、キッチンカーの周囲をテントなどで囲い「寒くない屋台」をイメージした空間スペースの設置
LIVING STREET PROJECT -西側の歩道を楽しむプロジェクト
定禅寺リビングストリートマルシェ (令和3年7月など)
- 有機農法による産直野菜、加工品、お弁当、クラフト雑貨の物販・ワークショップブースが並び、テーブルセットやベンチの設置
定禅寺ストリートアライアンス (令和3年8月など)
- テラス席を歩道に設置
- 土日祝日には、歩道にドリンク販売ブースを開設
II、
- 榴岡公園再整備
- 肴町公園再整備
(仮称) 仙台駅東1号・2号公園整備
- (仮称) 駅東1号公園:面積 822mm2
- (仮称) 駅東2号公園:面積 2,176mm2
- 主な実績:みんなでワクワク会議 (市民の自由参加) により公園のデザインが決定
III、
- 肴町公園拠点整備
- 青葉通空間利活用 → (紹介記事)
宮城野通空間利活用
事業計画:社会実験 (榴岡公園におけるパークフィットネス、ドッグラン、BBQスペース) などおわりに
- 本稿のすべてに目をとおされた方は、かなりの猛者であるとお見受けします。仙台市の都市計画やまちづくりに関する一つの資料として、必要な時に、必要な箇所を時々利活用して頂けると、この上ない喜びでございます。
- 個人的には、市民参加型であるまちづくりには、多大に期待をしています。なかでも、リノベーションまちづくりは、十分な議論の段階から一歩進ませて、既存ストックの連鎖的イノベーションなどが具体的なアクションにまで結びつくことを切に願っています。また、宮城野通や榴岡公園に代表される仙台駅東口の今後の発展にも期待をしています。特に榴岡公園においては、広大な広さが発揮できる活用案として、かつ子どもから高齢者までもが気軽に楽しめるパークゴルフなどのニュースポーツなどの整備が進むと面白いと考えています。車社会ですので、もっと気軽に運動が習慣となる取組みは、必要です。
- さらに、自然環境の利活用にも期待をしています。山と海 (川を含) がそろっている貴重な立地環境を、防災対策や教育の観点を含めて、生活利便性の向上やレジャー等にさらにつながっていけば、より仙台市らしさも創出できるものと思います。
- そして、最も大切なのは、私自身がまちづくりなどに積極的に関わっていこうとする態度を継続していくことであろうと思っています。
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- 分譲マンションの選定等に関する有料相談を行っています。相談料等は、後記のフォームを参照下さい。
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