目次
はじめに
- 福島県福島市にあるJR福島駅東口において、福島駅東口地区第一種市街地再開発事業として、ビルの再々建替えが行われます。
- 来年度から解体工事が着手される予定であり、完成目標である2026年3月には、その姿は大きく変わる事となります。
- 本稿は、数年後において、街の変遷等を理解するための一助となる事を目的として、現況を記録し、ひいては貴重な資料にまで発展することを望むものであります。
- 同時に、福島駅周辺の現況をリポートをとおし、当市における今後の課題や期待を好き勝手に私見するものでもあります。
福島市一望
位置図
北方面
西方面
東方面
南方面
JR福島駅西口周辺の主要施設等
位置図
- 主要用途は、宿泊、商業、住宅になります。
- 住宅については、駅周辺を中心に分譲マンションが4棟、駅を離れるにつれて戸建住宅の割合が大きくなる分布をしています。
- 郊外型都市であるため、駅を離れても幹線沿いには、飲食店やドラッグストア等が連なります。
JR福島駅西口周辺
ももりんウォーター
- プロフィール
誕生日:令和元年7月
- ふくしまの水
- モンドセレクション最高金賞 (2017年から4年連続)
- International Taste Institute 2020 (国際味覚審査機構) (← 飲食品のミシュランガイドとも呼ばれる) において、優秀味覚賞 (二つ星)
複合施設 (商業、文化、業務、行政)
コラッセふくしま
商業施設、あるいは娯楽施設
- イトーヨーカードー、ラウンドワン、等
- pivot
宿泊施設
- リッチモンドホテル福島駅前
- アパホテル福島駅前
- ザ・セレクトン福島
- 福島グリーンパレス
JR福島駅東口周辺の主要施設等
位置図
JR福島駅東口周辺
駅前再開発地
- 福島駅前B-II北地区第一種市街地再開発事業
- 福島駅前B-II南地区第一種市街地再開発事業
駅前通
- 平成27年度から3年間をかけて、リニューアル整備が行われました。
駅前通〜小関裕而ストリート
新まちなか広場
広場エリア
- 現在はリニューアル中であり、令和4年度より供用開始予定です。
- 賑わい、交流、回遊の拠点としてだけではなく、防災広場としての機能も図る (広場エリア その2を参照)。
- 特徴的なのは、古関裕而ストリートに面した広場であることから、床面全体を五線譜に見立てた音楽をイメージしたデザインとしています (完成予定パースを参照)。
- 一般的な公園や広場に整備されているベンチや緑地帯だけではなく、大屋根やWi-Fiの整備、ももりんシェアサイクル (電動アシスト付貸出自転車) が設置されます。
広場エリア その2
- このエリアは、自転車置き場、倉庫、トイレ等が整備される予定です。
パセオ通
小関裕而ストリート
主要施設
業務
- 金融:日本銀行、みずほ銀行、東邦銀行、秋田銀行、常陽銀行、きらやか銀行、大東銀行
- 証券:大和証券、野村証券、SMBC日興証券
- 生命保険:三井住友海上、明治安田生命、東京海上日動、フコク生命
商業、遊戯
- 飲食店、書店、旅行代理店、カラオケ、パチンコ、等
医療
- 歯科医、薬局、等
教育
- 福島県立医科大学保健科学部、福島学院大学
複合施設 (文化、業務、商業等)
チェンバおおまち
- 当該ビルには、起業支援館、市民活動サポートセンター等に加えて、1階フロアはチャレンジショップとして、いけばな教室やハンドメイドアクセサリー雑貨店などが入ってます。
宿泊
- ホテルサンキョウ福島
A: グランパークホテルエクセル福島恵比寿
B: 東横INN福島駅東口
C: メッツ福島
D: グリーンホテル福島館
E: ザ・ホテル大亀
F: ホテルクラウンヒルズ
行政
- 福島県庁
- 福島市役所
その他
- 古関裕而メロディーボックス (懐メロ版)
- 古関裕而メロディーボックス (応援歌版)
- 郵便ポスト
- ミュージックバス
新築分譲マンションの建設作業状況
近況
I、レーベン福島 THE MID TOWER
総戸数87戸、19階建、2022年1月竣工予定
II、レーベン万世町
総戸数42戸、15階建、2021年11月竣工済
- 各物件の状況については、マンションコミュニティの派出所 にてリポートしています。
福島駅東口地区第一種市街地再開発事業
全体図
事業の概要
- おおまかな開発設計計画については、前稿 で触れていますが、改めて概要を簡単に示します。
- 主に3つのエリアに分かれますが、目玉は、駅側に配棟される複合施設棟になります。
I、複合施設棟
- 商業施設 (1-2階)
- 公益施設 (ホール等) (3-8階)
- 業務 (3-6階)
- ホテル (8-12階)
- 共用空間
II、分譲住宅
- 野村不動産、総戸数108戸、地上13階建
- 南リビングではあるものの、リビング前面には幹線道路があり、かなりの交通量があります。日常生活については駅近なこともあり、必要最小限には事足りないものと思われます。しかしながら、充実した生活には、郊外型都市らしく車を用いた生活が不可欠な事自体は、変わりはありません。
- 周辺には、商業施設もある程度整備される予定であり、この点により駅前住宅の魅力が増えることを願ってやみません。
III、商業施設と駐車場棟
- 商業施設 (1階)
- 駐車場 (2-7階)
近況
- 来年度から解体工事が始まり、数年後には大きく生まれ変わるエリアです。
①’
②
③
④
⑤
⑤’
⑥
⑥’
⑦
⑧
⑨ (分譲マンション建設予定地)
⑩
全体的に都市の構造と機能更新が必要であろう
宿泊施設
- 特に主要課題だと思います。
- 福島駅東口地区第一種市街地再開発事業では、大規模文化公益施設 (ホール等) の計画があり、国際会議や各種イベントでヒトを呼び込む方針があります。
- これらの施設整備は、同時に宿泊施設の重要さを意味しており、観光産業に伴うインバウンドなどを狙った外国人向けホテルあるいはVIP向けのホテル整備が必須になります。
- 当該再開発事業では、ホテル整備が含まれていますが、前記を満たす高級ホテルの招致を期待したいところです。
施設の老朽化と簡素化が目立つ
- 当市は、行政の要素が強く、郡山市に比すると商業やイベント等に伴う賑わいの観点の弱さがあります。
- また、現状の商業や業務等のテナントビルでは再開発が行われているものの、老朽化を感じざるを得ず、再更新を要する雰囲気があります。このことは、宿泊施設についても同様です。
- さらに、各施設の簡素化も目立ちます。今後は、公共空間の整備とともに両者を融合させた独自目線の発展展開が待たれます。
交通面
- 福島市には、駅前だけではなく、飯坂温泉等に代表される観光地もあります。
- 前記の文化公益施設整備とともに、郊外観光地の観光産業の同時整備を進める必要がありますが、この際には交通の強化が求められます。
- 車移動では道路環境 (曲がりくねった形状や幅員の狭さ、渋滞対策等)、電車利用では駅および周辺環境 (施設案内などの動線、街灯等の安全対策等) を中心とした構造と機能の更新に期待したいところです。
個人的な暮らしやすさの指標
- 仙台市が住みやすい要因の一つとして、個人的には宅配環境の充実度があります。
- 代表的な宅配サービスについて、福島駅周辺では、
未対応: food panda (日本から撤退するようです)、DiDi Food、DoorDash
また、タクシーアプリに関しては、uber、DiDi、GOともに非対応です (郡山市は、uberには対応済)。
- 仙台市は、駅周辺中心部については、全てについて利用可能です。
まちづくり構想
おわりに
- 本稿は、福島市について、福島駅周辺に焦点を当て、現況、再開発事業、新築分譲マンション等を紹介しました。
- 皆様にとって、何らかの参考になれば幸いです。
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