目次
はじめに
- 本稿は、福島県の主要都市における、駅前ないしは駅近の新築分譲マンション等に関する建築の近況を紹介するものであります。
福島市、福島駅 [(勝手に仮称) プラウド福島平和通り]
事業の概要
- 福島駅前の交流や、集客の整備を目的とした、福島駅東口地区第一種市街地再開発事業になります。
- 当該事業については、2021年12月にその動向を紹介しましたが (こちら)、その後に事業計画の変更があったようです。
事業計画の変更、明らかになった事項、等
変更後の平面図
事業費が、およそ20億円増額
- 駐車場棟における商業施設を、当初の1階のみから、2階にも増床
- 複合棟と駐車場棟間の2階に、連絡通路を設置
- 屋外デッキの拡張
- 工事費の7%増加 (建築資材単価の高騰)
住宅棟
- 顕著な変更はなく、これまでの計画通り、総戸数108戸、地上13階建の設計のようです。
外観予定イメージ
近況 (2022年6月時点)
現在の作業状況
- 現在は、インフラの移転が行われています。
- 事業計画範囲にあるオフィスビルのテナントや店舗等は、全て移転されており、建築物の解体工事が、2022年7月から予定されています。
複合棟等の整備予定地
広場、駐車場棟の予定地
(勝手に仮称) プラウド福島平和通りの建設予定地
動画も加えて、まとめました。
新築分譲マンションの観点から書けば、、、
- 駅前、かつタワーマンションを期待されていたマンションファンの方々が、多かったものと察します。
- 現段階では、駅前、タワー → 駅近、中層マンションとなる可能性が、高くなりました。
- このことは、「福島駅前の交流や、集客の整備」が事業目的であることを鑑みれば、各種ホールやオフィス、ホテルを有する複合棟に重きがあることは、合目的的な判断であるものと考えられます。
- とは書きつつも、少し寂しい印象を受けているのが、正直で率直な感想でもあります。
郡山市、郡山駅 [(勝手に仮称) プラウドタワー郡山]
事業の概要
- 郡山駅前一丁目第二地区第一種市街地再開発事業として、中心市街地の居住人口の増加を目的とした建築になります。
- 福島県における同じ駅前の再開発事業であっても、前項の福島駅東口地区第一種市街地再開発事業は、駅前の交流や集客に主眼がありますので、本項の事業とは目的が異なっています。
位置図
近況 (2022年5月時点)
事業の動向
- 解体工事は、順調に進んでいるようです。
- 2021年12月に事業概要等を紹介しました (スムラボ記事) が、その後は計画変更の報道等は、なされていません。
いわき市、いわき駅 [ミッドタワーいわき]
事業の概要
- いわき駅並木通り地区第一種市街地再開発事業の一つとして、 ミッドタワーいわき が建築されます。
- 当該事業は、いわき駅周辺のにおける “賑わいの創出” を目的としています。
おおよその敷地範囲
近況 (2021年8月時点)
事業の動向
- 当初の計画では、一般住宅棟とシニア棟を配棟する予定だったようですが、計画変更がなされ、スムラボ記事 (こちら) で紹介した形に落ち着いているようです。
おわりに
- 本稿では、福島県における主要都市の新築分譲マンション等に関する動向をまとめました。
- いずれの物件も、それぞれが異なった目的を持った事業として進められているのは、興味深いところであります。
- 本稿で紹介した新築分譲マンションの建設は、開発事業目的を達成するための手段として位置づけられており、その役割は、極めて大きいものと思われます。
- したがって、前記の物件に限られる事ではありませんが、自己居住やセカンドハウスといった、いわゆる実需としての視点のみならず、活発なまちづくりにつながるものとしての視点も持ち、今後も新築分譲マンションの動向を追っていきたいと考えています。
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スムラボ記事
- ミッドタワーいわき (福島県最大級、いわき市最高層物件が爆誕!!! いわき駅周辺の都市再開発等とともに紹介します。)【トミー】
- ミッドタワーいわき (フージャースコーポレーションが挑む、シニア・バリアフリー住戸を紹介します。)【トミー】
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